新しい感覚の
ミドルサイズ
ショルダーバッグの
構想が始まり…
『もうちょっと大きめのがあれば』『他とは違う使い方が出来れば』『どんなシーンでも気軽に使いたい』と、多数の方からご意見やご希望を頂きました。
皆さん用途が多種多様なので難しい…でも、逆に作り手としては挑戦する意欲がドンドン湧いてきます。
…まぁ、以前よりミドルサイズの製作は考えていましたけどね…。
頭に浮かんだアイデアを図面に表しました。
最初はちょっとお洒落な感じな『台形』で構想していましたが、大きさの割に中途半端な容量不足になる事を懸念しました。
…これじゃぁ作る意味がないやん…やっぱり基本に戻ろうと思いました。
結果的に原点に戻り、容量とこの工房のコンセプトに準じたシンプルな『四角形』で進める事にしました。
色を落としてみました。この工房自体が『カジュアルな感じ専門』なのでこうなっちゃいます。
…尚彩工房の鉄板カラー(笑)…まぁ、いい感じか…さて、サイズをどうしたモンかな…
『大きめ』と言ってもショルダーバッグとして使うには、大きくなるにつれて使いづらくなるので『丁度いい』を考えました。
たくさんの方に、用途や主に何を入れて、どういうシーンで活用するか、情報を
集めてみました。
その結果、『A4用紙を折り曲げずに入るサイズ』に辿り着き、それが『丁度いい』サイズ基準と認識して、実証品の製作を始めました。
そんなこんなで
実証品が完成
図面通りに制作してみました。
サイズ感も大き過ぎず、小さ過ぎない丁度いいミドルサイズに仕上がりました。
相変わらず尚彩工房の独自要素が全開です(笑)
A4サイズのバインダーが普通に入り、マチ幅もそれなりに広げて、そこそこの容量が確保出来る様になりました。
内ポケットもA4クリアファイルが入るサイズを設けて、ちょっぴり便利な感じになりました。
『どんなシーンでも気軽に使いたい』の意見を基に、『背負える』ショルダーバッグにしてみました。
大きいので背負った方が使い易いかな?っと考え、既存のショルダーベルトを用いたカタチで表現しました。
試しに背負ってみました。
…ん?何か腕が通しづらいやんか!
原因は、背面上部の角カンにベルトを通して下部両端のDカンに掛けるのですが、上部角カンでベルトがスライドするので腕を通し難い事が分かり、これでは気軽に使えないので、改良で試行錯誤しました。
その結果、下部のDカンを少し大きめの角カンに変更、ショルダーベルトの長さを700mm程延長、逆発想で下部両端に通して上部に掛ける方式に変更し、この問題を解決しました。
因みにベルトを延長する事によって、冬季等で厚着した際にも使い易くなりました。
そして、試行錯誤でその他の細部の見直しやバランス・補強を施し、普段使いでも十分耐える為の改良を施し、試作品の完成に至ります。
なんやかんやで
試作品が完成
A4用紙が楽に入る、大きめのショルダーバッグ試作品が完成しました。
単にショルダーバッグとして使うだけでなく『背負う』事も重視した、更に新しい感覚で使えるミドルサイズモデルです。
試作品のサイズは、横幅:350mm・高さ:270mm・マチ幅90mmで、実証品と比べマチ幅を10mm拡大、少しゆとりとバランスの取れた小さめのビジネスバッグに近いサイズになっています。
背面部はこの工房の基本デザインに準じた構造で、小さめのポケットを備えています。
実証品と比べると20mmかさ上げしており、やや深めのポケットとなっています。
更にポケット内のウレタンを追加し、背負った時のクッション性がアップしています。
長さ745mmのファスナーで底部付近まで開き、収容物の出し入れが楽になります。
マチ部に硬めの補強を施し、しっかりと形を保持させており、布製ながら型崩れし難い構造となっています。
前後に大小の内ポケットも備えています。
A4サイズ250枚入りコピー用紙なら丁度3冊分のマチ幅で、A4サイズ用のバインダーが丁度入ります。
前面側の大きな内ポケットは、A4クリアファイルが入るサイズです。
ちょっとした旅行やビジネス、習い事等、用途を問わず幅広いシーンでお使い頂けます。
持ち手も取付位置を、強度の高い本体コーナー部付近に設けて、本体への負荷を軽減しています。
握り部分もラッセルメッシュを使用し、柔らかく持ちやすい状態になっています。
ショルダーバッグとして使うのが基本ですが、少し便利な使い方が出来ます。
背面部下部の角カンにショルダーストラップを通し、上部の角カンへ取り付けると、リュックサックの様に背負う事も可能です。
少し重めの収納物や自転車・バイクでの移動で役立ちます。
これから…
実証品を大幅に改良を加えた試作品ですが、これから更に改良を加え、商品化に先駆けて実際に使用して負荷を掛け、問題が無いか検討して参ります。
その他、このモデルの『s』サイズと別モデルのコンパクトサイズも製作を進めており、近日公開を予定しております。