頭によぎった事を、
そのままカタチに
表現出来れば
モノ作りは楽しいと思う。
『理想』って
何だろう…
簡単に出てくる言葉ですけど、
人それぞれ『理想』は違います。
また『好み』と言うのもありますが、
意味合いが違います。
この数年間、
様々な形のものを試作し、
家族や友人、
近隣の方々に見て貰い、
『理想』と『好み』について
収集してきましたが、
ハッキリ言ってなかなか
纏まりが付きませんでした。
…これは難しいなぁ…
皆さん生活スタイルが違うので
『理想』も人それぞれ。
従って『好み』も同様。
更に様々な人から具体的な
『理想』と『好み』を
聞いてみました。
『この部分がこうなって、
ここを開く様に出来たら
便利なんだけど…』
『もうちょっと軽くて
これ位のサイズが欲しい』
『もっと黒っぽいのが
欲しいな~』
『もっと丸いのが欲しい~♪』
と、こんな感じで
ご要望を頂きますが、
どうしても構造的・技術的に
難しい部分もあります。
『要望に応える』って大変だ…
人様の為のモノ作りの
難しさを痛感しました。
しかも、こんなショボくれた
個人事業のハンドメイド工房では、
大量生産も出来ないから
限界到達が早い…。
…さて、
どうしたもんかなぁ…
…正直悩みました。
ある日、
ある人から助言を頂きました。
『ありふれたモノを作っても
大きなメーカーには
敵わないから、
自分自身の『理想』で
作ってみたら?
それを見て『好み』に合う人は
いると思うよ』
『小さい工房なりの
自分のペースで作ればいい』
『なるほど』と『ごもっとも』が
手を繋いで舞い込んで来ました。
それでいい。
そうしよう。
型にハマらず、ある程度だけ
『要望』を取り込み、
自身の感性と直感で
オリジナリティを高め、
新感覚な製品作りを
目指す事にしました。
…やれる事、全部やってみよう…
とにかく今は、馬鹿正直に
湧き出る独自発想で
取り組んで行こうと思っています。
コンセプト
3つのコンセプトがあります。
この工房では、殆どの閃きが
そのまま形になる事が多く、
たまに大胆なモノが
出来る事もあります。
その他、公表していない
デザインやアイデアも
数多くあります。
ここでご紹介するコンセプトは、
この工房の鞄製作における
基本構成です。
【布の味わい】
皮革・合成皮革は一切使用せず、
天然繊維・化学繊維である、
いわゆる『織物』のみ使用。
厚みのある丈夫な繊維をベースに、
織物特有の色彩の豊かさ、
温もりのある優しい触り心地、
数え切れない程の
色の組み合わせ等、
『布』の可能性に
拘り続けています。
【シンプルさ】
過度な多機能に囚われず、
ポケット類も最小限に設けて、
普段十分な程度の使い勝手で
『あ、ちょっと便利かも』な感覚が
少し見え隠れする位の機能。
シンプルと言っても
ただ縫い合わせるだけでは
質素過ぎるので、
コットンラインを加えて
質感・彩り・バランスで
『程良いシンプル』を
表現しています。
地味でもなく派手でもない、
この工房だから出来る
『シンプルさ』です。
【交わり】
色と生地の境目に、
帆布生地を使用した
コットンラインを加えています。
ただ縁取るだけでなく、
のびのびと躍動する様に
走るラインが交差し、
合わせた素材を程よく際立たせる
様々なパターンを持つ、
自由度の高いデザインです。
ただの飾り付けではなく、
鞄本体の強度もアップし、
優しさとしっかり感を
両立させています。
この3つのコンセプトが
全モデルに適応されています。
この工房の鞄は、
それ程高級かつ
高機能ではありません。
ですが、この工房の製品は
他所の『布製』とは
少し違う『魅力』があります。
その『魅力』を感じて
ご理解頂ければ、
私自身も幸いに存じます。
それが更なる創作意欲と
様々な可能性を搔き立てて、
新たな『魅力』の
創造となっていきます。
『机上で物言うより実際にやる』
『チャレンジ精神を忘れない』
これが私の信条です。
妥協する事もあると思う。
それは仕方のない事。
その妥協点が工夫に変わり、
新しいカタチが生まれる。
私 自 身 が 思 う
鞄 作 り と コ ン セ プ ト
Dally©2015.Hana-ryuju
🚫無断転載禁止🚫